「働き方改革」に合わせて、「オフィス」にも改革が求められる時代へ
知的創造性の求められる時代
近年、コンピュータやAIの進化により多くの作業が自動化され、私たちの仕事の効率は上がり、生活も豊かになりました。そして、これから先もAIやコンピュータの進化は続き、単純作業を行うだけの仕事はなくなると考えられています。賛否両論が出ることもありますが、この大きな時代の変革はもはや変えられません。
そんなこれから先の時代においては、コンピュータにできることはコンピュータに任せ、私たちはより知的創造性=クリエイティビティを求められる仕事に集中することになることは間違いないでしょう。
そして、そうした知的創造性のある仕事に対するニーズが高まるにつれて、仕事をする場であるオフィスに対するニーズも近年大きく変わりつつあります。「働き方改革」という言葉がありますが、オフィスにも改革の時がやってきているのです。実際にこれまでとはまた違ったオフィスも多く誕生しておりますし、そうした新たな形のオフィスの特集をメディアで見かける機会も増えてきています。
では、実際にこれからのオフィスに求められるものというのはいったいどのようなものなのでしょうか。今回は中でも大きな潮流となっているニーズを大きく2つに分けて説明します。
1.「もっと想像力・創造力を掻き立てる、刺激のあるオフィス」
仕事の内容も働き方も多様化している現在、様々な方法で働く人に刺激を与えてくれるオフィスがさらに求められるようになっています。
創造的な発想は予想もしないところから生まれます。そしてそれは、デスクで必死に仕事に向き合っている時にだけ生まれるとは限りません。むしろ、遊びの中から新しいアイデアが生まれたり、何らかの新しい刺激を受けることで何かがひらめいたりするということのほうが多いものです。
フリーアドレスを採用する企業や、オフィス内にプレイスペースなどを設ける企業が近年増えてきていますが、これも、遊びや交流の中で新たな刺激を生み、アイデアを生むための工夫です。最近では一般的になってきているコワーキングスペースも、他者・他社との交流が大きな刺激となるというのが大きな魅力の一つでもあります。
2.「身心をリラックスさせられる、もっと快適・便利なオフィス」
「働き方改革」や「ワークライフバランス」といった言葉が一般的に浸透するようになって久しいですが、これらは、心身共に健康に、充実して生きていくための方策として登場してきた言葉です。もちろん、「人生を楽しもう」という考えから生まれた言葉ではあります。しかし同時に、心身ともに充実した状態こそがこれからの時代の知的創造的な仕事を進めるうえで欠かせないという考えが高まっていることを反映した結果ともいえます。
心身が充実した状態でこそ創造的な仕事ができるというのは、今では一般的になってきた考え方です。そうであれば、やはり働く場であるオフィスも心身の充実に寄与できるものでなくてはいけません。わかりやすい例で言えば、リラックスして仮眠をとることのできる部屋を設置したり、寝転がって仕事をできる部屋を用意したりするなど、新しい取り組みを進めるオフィスも増えてきています。
パフォーマンスを最大限発揮できる環境は人によって様々ですから、そこで働くすべての人にとって快適に働ける空間を作れるという柔軟性なども求められてきます。
オフィスの選択肢が広がる時代に意識すべきこと
私たちを取り巻く時代の変化は確実に進んでいます。仕事の内容も変化していますし、これからの時代は今まで以上に高齢の労働者も増えていくと考えられています。女性の活躍が進むことも間違いないでしょう。そんな、働き方・働き手が多様化していくこれからの社会だからこそ、様々な人の要求にこたえられるオフィスが求められることになります。
あらゆるニーズにこたえられるオフィスを作るというのは難しいものですが、働く人や企業に合わせた様々な選択肢が用意されることが必要となってきますし、実際にその選択肢は増えつつあります。また、「社員それぞれが自分の働きたい場所を選んで働く」という働き方も、今以上に進み、選択する側の自由も増えるでしょう。
入居者・利用者としても、オフィスを選ぶ際には「基本的にはどこでも同じ」と考えるのではなく、「どんな独自性があるのか」「自社が、自分が最大限創造力を発揮できるオフィスなのか」をこれまで以上に意識しながら働く場の選択をしていきたいところです。
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